慢性腎不全のくすり・セミントラ
セミントラは、病院で検査してもらって蛋白尿(尿たんぱく)が出ていると処方されます。
2014年から発売された新しい薬で、成分はテルミサルタンというものです。
効能は、猫の慢性腎臓病(慢性腎不全)における尿蛋白の漏出抑制です。
また、血圧を下げる効果もあるということです。
シロップ状の液体で飲ませやすく人も猫もストレス少なく治療に専念できます。
セミントラの効き目はどうなのか?
セミントラを始めて2年経ちました。(1年以上輸入のセミントラをあげています。)
CL(血清クレアチニン)とBUN(尿素窒素)の値の推移です。
2017/10月 | 2017/11月 | 2018/2月 | 2019/6月 | 2019/9月 | 基準範囲 | |
CL | 2.6 | 2.4 | 2.4 | 1.70 | 1.43 | 0.8~1.8 |
BUN | 40 | 37.5 | 38.1 | 33.9 | 30.5 | 17.6~32.8 |
CLが最終的に1.43まで下がっています。
1.43といえば完全に基準値に収まっています。検査1回の値だけ見ると、たまたま良くなったり悪くなったりすることもあるそうなのですが、BUNと合わせて見ても全体的に下がっているのはわかります。
ただ、今度は糖尿が表れてきました。
腎不全→タンパク質をセーブして穀物系メインのフード。
糖尿→タンパク質メインのフード。
というように…まさに「せめぎあい」です。
※これは私の猫ではこうだったよ、ということであってクスリの効果を保証するものではありません。よく動物病院の先生と相談して投薬してください。